ある年配のお客様から差し入れをいただきました。
手作りのリンゴジャム
『ボウヤと食べてね〜』と。
この方からは息子が生まれた時に靴をいただいています。
歩き始めた1歳前後から2歳になるくらいまで使わせていただきました。
そのお客様は前のお店からの異動の時、そのまま前のお店に残って通って下さる事になり引き継ぎをしました。
その後、そのお店にも来なくなってしまったみたいですが…
僕が担当していた時に、毎回来るたびに息子の写真を見るのを楽しみにしていた
実の親戚の子を見るかのように息子の成長を喜んでくれたお客様です。
先日、道端で久しぶりに会った時も最近の息子の写真を嬉しそうに見てくれました。
その時に『安い所に切りに行っちゃってるのよ〜』と教えてくれましたが、僕自身決して安い金額をいただいて施術しているわけではないと自覚しているので……
「ははは笑、そりゃ高いっすよね、気にしないでくださいねー」
と、お客様が気を使わないようにさらっとお答えしました。
ただ久しぶりに会えてまた話を出来た事、現在の息子の成長を伝えられた事、それを以前のように喜んでいただけた事が本当に嬉しかったです。
そんな事が以前にあった後、今のお店の前でバッタリ会った時に
(ウチの店の前はドコモショップなので用があったみたいです)
『今度またジャムを持って行くね〜』と
そして本当に持って来てくれました。
以前のお店の時はカットのついでにいただいていたんですが、
今回はわざわざこのためにお店まで届けてくれました。
本当はずーっと僕が担当し続けて、そのまま息子の写真を見てもらったり差し入れをいただいたりしているのが話として“キレイ”なんだと思います。
ただ、全ての方とキレイにいつまでも関係が続けられるわけではないし
寂しいと思いながら、色々と自分を振り返ったり反省したり修正したり………こればっかりは絶対になくならない事なんですが、いつまでも心で慣れてしまう事は無いです。
むしろ慣れてしまったら終わりではないかとも思います。
けれど今回のように“美容師とお客様”としてお店での関係が途切れたとしても
“人と人”として繋がっている事が凄く嬉しい出来事でした!
それとともに
“お客様から料金をいただいている”
事をしっかりと自覚しながら、気を引き締めて今日もまた頑張りたいと思います!
今ではいただいた靴も息子の足には小さくなってしまいましたが……
また美味しいジャムと、お話ができるのを楽しみにしています!
0コメント