おはようございます。
新川崎スクエア内の美容室、VIV・ID(ヴィヴィッド)の加藤です。
ここ数日、SNSで美容師の【手荒れ】に関する記事をいくつか目にしました。
人それぞれ様々な意見や考えがあると思いますが…
手荒れするのが悪い・良いと簡単に決められるものではないので、記事を読んで色々と考えた上での僕の個人的な見解として書きたいと思います。
今の自分の両手なんですが…
左手と
右手(利き手の方です)
現時点で若干の荒れが右手のみ、人差し指と中指の関節に残っています。
痒みは時々出ますが、治りかけていてそろそろ落ち着きそうな感じです。
最近は荒れてもこの程度で済みますが、僕も過去にアシスタントの時はもっと酷い手荒れで悩まされていました。
右手の指は全て、手首の辺りまで荒れていて左手も指の関節中心に痒みとヒビ割れ。
痒みで夜寝られない日もあったし、夜中無意識で掻いてしまって朝血まみれで傷の拡がった手になっていたり……
流石にマズいと思って、同期の同じ手荒れで悩んでいるスタッフに教えてもらったおすすめの皮膚科で診てもらい
それからは少しずつ症状は軽くなっていくんですが……
やはり、油断するとスグにまた痒みとヒビ割れは出てきました。
色々手荒れの原因を考えてみたところ、普段の仕事の中で一番手にダメージを与えているのが自分の場合は『ヘアカラーのお流し』にある事がわかりました。
カラーリング後のシャンプー、薬剤を洗い流してその後シャンプーする工程が一番手にダメージを与えていることに気がついたので、その時だけに限り手袋をつけて洗い流しています。
本当に手荒れの酷い時はシャンプーも手袋をしていましたが、症状が改善するにつれてカラー剤のお流しさえ手袋をしてすれば手荒れが起こることがないというのがわかりました。
そこからは手全体が荒れることはまず無くなり、乾燥の時期やこの『手袋お流し』をサボってしまった時以外は基本的に手荒れすることは無くなりました。
(今はサボって手袋つけなかったせいで手荒れが長引いてしまってる状態です)
一見もう平気になっているようで、サボり次第また症状が出てきて悩まされます。
お店のアシスタントにも手荒れをしてしまうスタッフがいます。
以前の僕のように、痒くて寝られなかったり皮膚科に通ったりしています。
たまたま僕は自分の症状の“クセ”がわかったので、なんとか付き合えていますが…
あのまま改善せずに今も酷い状態が続いていたらひょっとするとめげていたかもしれません。
後輩のアシスタントの子たちも、なんとか症状が良くなっていってくれたらと思います。
忙しい営業中に、手袋を付ける間を惜しみ素手で薬剤を塗ろうとするアシスタントを見かけることがあります。
今は平気でも、皮膚へのダメージが蓄積されていつ症状が出ないとも限りません。
僕は自分のヘルプに入ってくれるときにそのようなシチュエーションで素手で塗ろうとするアシスタントには、キチンと手袋を付けてもらってから入ってもらうようにしています。
そんな“自己犠牲”は必要ないと思うし、その為に痒みと痛みでツライ夜を過ごして欲しくないから。
どんなに素手で強い薬を触っても荒れない人もいるし、
水が触れるだけでもダメ、薬剤に触れるだけで身体にも症状が出てしまう。
もうこればかりは体質ですよね。
個人差が大きいもので、僕よりもよっぽど酷い手荒れで悩まされた方もたくさんいると思います。
どうしても美容師と切っても切れない“職業病”であるのは間違いないけれど、
手荒れする事が良い・悪いではなく、結局のところ
『どう向き合って付き合っていくか』
が大事なんだと思います。
手荒れに限らず、何か持病などを持ちながらもこの仕事を一生懸命に続けている人もいます。
自分はたまたま経験があるから同じ手荒れする人の辛さはわかりますが、
なってみた本人でない限り本当の意味での大変さや辛さはわかってあげる事ができません。
その人なりにその症状と向き合い、付き合っている姿勢を
良くしていこうと立ち向かっている姿を
一言で“悪い”と片付けずに見守っていられたらと思います。
最後に、手荒れで悩んでいる人が少しでも症状が良くなって辛い思いが軽くなればいいなと願いながら。
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